カクヨム面白いです。
とりあえずざーっと読んでみましたがかなり良い感じ。
特にSF短編が良かったので10本ほど紹介していきまーす。
女の子と一緒に過ごすだけの簡単な刑
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880918037 (16,795文字)
その国には死刑よりも重いと言われる刑があった。
ある時、とある男が殺人の容疑でその刑の判決を受けた。白い殺風景な独房へと移送される男。そこに現れたのは、可憐なアルビノの少女だった…
読み終えたた後『これは更正ではなく罰である』の一文に思わず唸らされました。
ロボットに育てられた少女
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880971878 (4,856文字)
「人間らしさ」とは何か?
今よりも少しロボットが普及した近未来の日本では、親に捨てられ、11年間ロボットによって育てられてきたという『ロボット少女』のミライのニュースがセンセーショナルに報じられていた。
『”私”を見つけた少女』のキャッチコピーが秀逸。最後の一文が見事でした。
私は猫を飼っている
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880899633 (3,802文字)
彼女は一体何を飼い、飼われているのか……?
3分で読めます。2週目、3週目で「はは~っ」てなる作品。猫かわいい。
妹、分裂する
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880468173 (94,236文字)
ある朝、花村葵が目覚めると妹である花村藍がふたりに増えていた。その日から藍は毎日二倍に分裂していく。葵は妹を元に戻そうと奮闘するが、うまくいかない。しかも四日目に分裂した十六番目の藍は他の藍とは少し違っていて……。
トンデモ設定を見事にまとめきった怪作。分裂、変異、進化、繁栄、そして・・・。
失われた水素水を求めて
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881023680 (1,864文字)
水素水が至上と見なされるようになった日本。水素水を飲まざる者は、もはや人間として扱われない。
風刺がきいてて面白かった。少しコメディー寄りだけどこの未来感はSF。
人類が生存するのに適さない星
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881033493 (2,472文字)
テラフォーミングとは、人為的に惑星の環境を変化させ、人類の住める星に改造することである。舞台は近未来。我々人類は火星をテラフォーミングすべく日夜努力していたのであった。しかしそこには、思わぬ邪魔が待ち受けていて……!?
オチが良かった。読み終えてからあらすじを読むと「してやられたー」ってなる。
『 ∝ ⊆ ⌘ ﹆ ∵ ⊿ ∠ 』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880577294 (2,614文字)
「あのね、単身赴任で他所に行ってるお父さんが仕事で帰ってくるの。それで、お母さんが、あのね、太郎くんをごはんに連れて来なさいって」
彼女は照れ臭そうに言った。僕が出会った彼女の父親は……。
色々突き抜けてて面白い。こういうカクヨムっぽい小説増えてくれ。
ボーイ・ミーツ・AI
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880656325 (29,905文字)
『人工知能、僕はお前を許さない』
大学教授の父が、自殺した。
少年・哲也の手元に残された二つの形見__壊れたメモリースティック、そして一冊の研究ノート。末尾にはこう記されていた。「フォン・ノイマンの呪縛。我々は研究を止めるわけにはいかない」
カクヨムでは珍しい(?)正統派SFです。3万文字でここまでのストーリーが描けるのかと脱帽。
イーガン病
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880911423 (3,132文字)
難解なSFをよくわからないまま読み過ぎると罹る病気。
グレッグイーガンを知らないとよくわからないかも。でもイーガンをわかってる必要はないし筆者もわかってない。
イーガンに限らず、古典SFを読んだことがある人はニヤリとさせられるはず。
以上です。
現在カクヨムのファンタジー群を開拓中です。近日中に記事書くかも。
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