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物語を破壊する個性 -『猫とワルツを』

なろう備忘録第37弾。

あらすじ:エミーリア騎士団で新しく発足することになった第12旅団。傭兵上がりの副長さんが、上官のボクっ娘にツンデられたりヤンデられたりしながらも必死で部隊を運営する面白くも、涙なしでは語れないお話。

 
強すぎる愛は、治らぬ病に似ている。
本来は健やかであるべきはずのものが、かえってそれを危険なものにしてしまう。
-----第5話『猫目石


死に行く故郷が焼け落ちる様に安堵を覚えた自分が、この愛を成就させるのは、地獄よりほかにありえない。
-----第10話『猫が嗤うとき』



23万文字完結。コンパクトに纏まった異色の異世界ファンタジー。
個性が強すぎる4人のヤンデレヒロインを抱えながら、ハーレムに頼らずにストーリーを畳み切った手腕に感服。目が死んでる状態がデフォみたいな主人公も好きだった。

個人的推しヒロインは エルザ≧アキラ≧エル>>>ジーク って感じです。

作者さん曰く。

ヤンデレはストーリーを破壊する個性だと思っています。
その個性にどんなストーリーを乗せるか。
弱いストーリーだとキャラが死に、ヤンデレが暴走するとストーリーが無茶苦茶になります。


最近は『黒の魔王』やら『氷の滅幕』やらヤンデレものばっか読んでる気がしますが、やっぱりこのへんのバランスをとるのは難しいんだろうなあと改めて思います。

良い作品でした。
 

 猫とワルツを
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