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宇宙人×ボーイミーツガール -『銀河の生きもの係』

なろう備忘録第38弾。

あらすじ: ある日突然、史緒の前に現れた転校生・高遠洸。顔良し、頭良し、スポーツ万能。でも、宇宙からの侵略者(自称)。ほとんど事件の起きない、けれどどこか不思議で不条理な日常の話。


「それがまさに、運命、というやつじゃないか」
-----第2話『運命の扉はスチール製』

 「だってさ、塚原さんは、僕の、召使みたいなもんだから」
史緒はその場にひっくり返りそうになった。
-----第11話『五年三組学級会の功罪』



27万文字完結。SF風味なボーイミーツガールもの。
SF風味といってもメインキャラの少年が宇宙人っていう設定以外にSF要素は殆ど無いです。

トーリーはTHE・少女漫画って感じの王道。テンプレって意味では無く、誰でも楽しめるという意味での王道です。小→中→高とダレることなくテンポ良く進んでいくので心地良い。文章も読みやすかった。

割と登場人物は多いですが、あくまで焦点は二人にあてられている。その価値観が違いすぎる二人が、ぎゃーぎゃーと喧嘩しながらも少しずつ距離を縮めていく過程が良いです。やれやれ系の女主人公が気づかぬうちに彼に絆されていくのが最高でした。

多作な作家さんなので他の作品も読んでみよう。

 銀河の生きもの係
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